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相馬建築のブログはこちらからご覧いただけます。完成見学会の開催情報のほか、優れた土地の取得方法や家づくり・インテリアづくりの極意といった情報を随時更新予定です。便利でお得な情報をキャッチして、理想の家づくりを叶えるためにお役立てください。

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  • 平屋のススメー日常生活後編ー

    平屋のススメー日常生活後編ー

    家を建てるなら、 自然の光がたっぷり射し込む明るい家にしたい・・ ゆったりとした開放的な家にしたい・・ そして、四六時中快適に過ごせるような家にしたい・・ 誰もがこのようにお考えになるでしょう。 そして、これらが全て実現出来るような土地を選び、 間取りを考え、住宅性能を備えようとします。 いわば、太陽の光を全身で浴びられるような南向きの土地を選びつつ、 部屋を全て南向きでつくりかつ南向きの大きな窓をつくる。 そして、ガッチガチに断熱性能を高めて 夏と冬のストレスを緩和するといった感じですね。 もちろん理論上ではこれを実現した住まいは、 冒頭の3つの要素を全て満たした素晴らしい住まいになります。 が、悲しいかな、実際の生活はと言うと 思い描いていた暮らしとはなんだか違うという方が 多かれ少なかれいらっしゃるのではないでしょうか? おはようございます。 相馬です。 なぜなら、南向きの土地は日当たりがいい反面、 理論通りの間取りにすると、 外から家の中が丸見えになってしまうからです。 つまり視線を避けるために カーテンを閉めたままにせざるを得なくなるため、 充分に光が届かない場所が出てくるというわけですね。 カーテンのせいで窓から外の景色が見えなくなり 閉塞感も出てしまいますしね。 ゆえ、間取りを考える時は、 外から丸見えにならないようにすることも、 同時に考えておかなければいけません。 ましてや「平屋」ともなればなおのことですよね。 全部の部屋が1階にあるためプライバシーが守られていないと どこもかしこもカーテンだらけになっちゃって 家中真っ暗になってしまいますからね。 たとえプライバシーや防犯を担保するために 高い塀や植栽や目隠しといった外構工事に多額のお金を使ったとしても、です。 これらの対策だけでは、 周りから見られている感を完全に防ぐことは出来ませんからね。 大切なプライバシーの担保 これは平屋に限った話ではなく2階建ての場合も同じことですが、 間取りを考える時は明るさと開放感だけに着目するのではなく、 同時にプライバシーが担保されているかどうかにも着目すべきです。 明るさと開放感は、 プライバシーが担保されていないと完全には実現出来ないからです。 想像してみてください・・ カーテンがいらない暮らしを。 窓から射し込む自然の光で 家の中はまるで外にいるかのような明るさに包まれることでしょう。 窓から見える外の景色や窓から見える広大な空のおかげで まるで外で過ごしているかのような 開放感に包まれた暮らしを楽しむことが出来るでしょう。 ゆえに弊社では、 視線カットのためのカーテンがいらない家をつくるようにしています。 カーテンがいらない家になれば窓の数を減らすことが出来ます。 効率よく、また満遍なく光を取り込むことが出来るからです。 結果、管理する窓が減り戸締りの心配が減ります。 掃除する窓が減り年末の大掃除の手間が省けます。 また、窓が減れば耐震性がさらに高くなるし、 同時に断熱性も高くなります。 窓がなくなった分断熱材が施工された壁が増えるからです。 さらに、窓が減ればコストも安くなります。 これに加えてカーテンもいらないのだから なおのことコストは安くなりますよね。 ま、カーテンがなくなるように設計すると 余分にかかるコストもあるので コスト的にはトントン、あるいは少し安くなるぐらいなんですけどね。 しかし、プライバシーが担保された「平屋」を仮に実現出来るとしたら、 それは間違いなく最強に住みやすい家になるのではないでしょうか。 経済的に優しく、強度にも優れていて、家事への負担をミニマムにしてくれ、 明るく開放的で最高に快適な暮らしを得ることが出来るわけですからね。 というわけで、 平屋のススメシリーズの最後の締めとしては、 「プライバシーの担保」を忘れないようにしてくださいね! というお話でした。 それでは、、、

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  • 平屋のススメ-日常生活前編-

    平屋のススメ-日常生活前編-

    予算のことも大事だし、 もしものことから家族の身を守ることも大事ですが、 それに負けず劣らず大事なことが日常生活のしやすさですよね。 家事に育児に仕事に忙しいうちは、 なるだけ家事にかかる時間が短縮出来る家にしておきたいですし、 歳をとった後はもちろん、歳をとってなかったとしても 動く距離が短ければ短いほどなにかと楽ちんですもんね。 そんなこんなで、今も未来もずっとそんな暮らしが出来る 「平屋」を中心にオススメしている次第であります。 おはようございます。 相馬です。 まず「2階建て」と「平屋」の明確な違いが「洗濯動線」です。 2階建ての場合、ベランダに洗濯物を干すとしたら 上と下を行ったり来たりしないといけませんからね。 干すために階段を昇ってベランダに洗濯物を干し、 取り込むために再び2階に上がって、 取り込んだ洗濯物をリビングに持って降りてきて、 たたんだ洗濯物の一部を再び2階に持って上がるという感じですね。 最近はこの面倒くささを解消するために 1階に干場をつくり2階に上がる回数を減らしているのですが、 これはこれで、わざわざ靴を履いて外に出て 干したり取り込まないといけないし、 何度も外と中を往復しないといけないので、 楽ちんかと言われると全然そんなことないんですけどね。 外に出るとしたら お隣さんやご近所さんと顔を合わす可能性だってあるので、 いつもそれなりに綺麗にしておかないといけないわけですしね。 他方、平屋にすれば上下移動が全くなくなるので、 それだけでずいぶんと動きがスムーズになります。 ただし、平屋の場合でも勝手口から外に出て干したり 取り込まなければいけないとなると、 先程お伝えした状況と全く同じなので、 そうならないように工夫しないといけないんですけどね。 人目につかない場所で洗濯作業が出来るように、 かつ、干す・取り込む、の動線が短くなるようにという工夫ですね。 これが実現出来れば、 時間に関係なく洗濯作業を行うことが出来るので、 時間的なことも身なり的なことも 隣近所に一切気を使うことなく洗濯が出来るようになりますからね。 そして、続いての明確な違いが「片付けのしやすさ」です。 なんせ、2階建ての場合、2階につくった子供部屋を 子供たちは中学生ぐらいになるまでほぼ使わないでしょうからね。 つまり、子供部屋が使えない分、 子供たちの荷物が1階のどこかしらを占領してしまうというわけですね。 では、その占領場所がリビングだとしたら? そして、リビングだけでは事足りずダイニングまで占領するとしたら? もはや自慢のリビングダイニングは、 足の踏み場もないぐらい子供たちの荷物が溢れ、 生活感がプンプン漂う残念な家になってしまうことでしょう。 他方、平屋にすれば子供部屋が1階になるため、 全てとは言わずとも、ある程度のものを自分の部屋に片付けることが出来ます。 ランドセル(バッグ)・制服・普段着・絵本・パジャマ・ あまり使わない2軍のオモチャといったものたちを、です。 そして、それだけでずいぶんとリビングやダイニングの 散らかり方や見え方が違ってくるのではないでしょうか。 また、自分たちの服やパジャマや普段着やカバンだって、 寝室とクローゼットが1階にあれば、 ずいぶんと片付けやすくなるのではないでしょうか。 なんせ、疲れて帰ってきた時もそうだし、 朝、寝ぼけて頭がボーっとしている時に わざわざ2階まで行くのってホントに面倒くさいですもんね。 というわけで、 個人的には「平屋」を激推ししているというわけなんです。 自分自身が2階建て生活に不便しか感じていないし、 うちの子供たちだって同じように不便しか感じていませんからね。 この他、片付けの手間が省ける家になれば、 掃除機も埃掃除も楽ちんになるので、 これから家を建てようとお考えの方で面倒くさがりの方は、 ぜひ前向きに「平屋」を考えてみていただければと思います。 では、次回は日常生活の続編 「快適さ」についてお伝えしていきたいと思います。 次回の内容も、ストレスの少ない暮らしを手に入れるためには 絶対に欠かせない要素なのでぜひご覧いただければと思います。 それでは、、、

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  • 平屋のススメー強度編ー

    平屋のススメー強度編ー

    高い耐震性を備えた家を建てることは 今や当たり前のことですが、 そのために弊社では「2階建て」ではなく 「平屋」をオススメしています。 というのも、2階建ての家は、 平屋に比べて家のバランスが悪くなりやすい傾向があるからです。 おはようございます。 相馬です。 まず2階建ての家は、 2階の壁量に対し2階を支える1階の壁量が少なくなりやすい という特徴があります。 2階にはプライベートルームを細かく区切ってつくるのに対し、 1階には大空間のパブリックスペースをつくるのが一般的だからです。 つまり、2階に柱や壁の数が増えることによって 上からの荷重が大きくなるにもかかわらず、 それを支える1階に柱や壁が少なくなってしまうから、 というわけですね。 圧倒的に過ごす時間が長い パブリックスペースを明るくしたいという気持ちから どうしても1階には窓を必要以上につくりやすいですしね。 また、一般的に南には出来るだけたくさん窓をつくり、 逆に北には出来るだけ窓をつくらないようにしていますが、 これも家のバランスが悪くなる原因の一つとなります。 南には壁がほとんどないのに対し北にはたくさん壁が出来るからです。 つまり、南と北の壁のバランスが悪くなってしまうからですね。 その上2階建ての場合、 2階の南にはベランダやバルコニーを張り出してつくることが多く、 支える壁が少ない南により大きな負荷をかけてしまうわけですしね。 「2階建てならでは」の制約 それゆえ2階建ての場合、 高い耐震性を維持するために 何らかの皺寄せを飲み込まざるを得ません。 例えば、耐震等級3を取りたい場合、 間取りに何らかの制限が発生することがあります。 せっかくの大空間のド真ん中に柱や壁が必要になる、 南の窓のサイズを小さくすることになる、という感じですね。 また、その制限を飲み込んだ上で さらに「制震装置」も設置しなければいけないかもしれません。 2階建ての場合は、台風の時や爆弾低気圧の時に 強風の影響で家の2階部分がグラグラと揺れやすいし、 トラックや工事車両のような大型車両が通行した時にも 同じように2階部分がグラグラと揺れやすく、 それらを小刻みにくらうことは 地震を小刻みにくらっているのと同じようなものであり、 それはつまり耐震金物を緩めてしまう原因となる可能性が高いからです。 そして、そのために40万円〜50万円のオプション費用を 半強制的に払わざるを得なくなってしまうというわけですね。 それで安心を買っていると考えたら、そりゃあ出さざるを得ませんよね。 そんなこんなで、可能であるならば 「平屋」を建てた方がいいと思っている次第であります。 平屋にすれば強風や車両振動の影響を受けにくいし、 地震の影響も受けにくいため、 基本、制振装置を設置する必要がないし、 上からの荷重も少ないし、ベランダやバルコニーといった さらに耐震性を悪くするものをつくる必要もありませんしね。 後は、南と北の壁量バランスが 悪くならないようだけ気を配りながら間取りを考えていけば、 天然で耐震性が高い家が完成するというわけですね。 かつ、家が長持ちする耐久性の高さも。 土地に合わせることが重要! そして、建てる家を土地に合わせることが 耐震面においてとっても大切なことではないでしょうか。 例えば、交通量が多い幹線道路に面した土地で家を建てる場合、 通行車両の振動の影響を受けやすいため、 出来るだけ家の重心を下げるべきだし、 海に近い場所で家を建てる場合も、 日常的に強風にさらされるため出来るだけ重心を低くすべきです。 つまり、可能なら「平屋」にすべきだということですね。 また、周囲に家が建っていない場所で家を建てる場合も、 建てられるなら「平屋」にすべきだと思っています。 台風の時や爆弾低気圧の時、風を遮ってくれる建物がなければ、 モロに強風の影響を受けることになるからです。 そんなこんなで、 立地という点も建てる家に大きな影響を与えるということも 覚えておいていただけたらと思っている次第であります。 個人的には、たとえ日当たりが悪い土地で平屋を建てるにしても、 99%採光の心配をする必要もないので、 住宅が密集している土地の日当たりが悪い売れ残り的な土地が、 土地も無駄に広くなさそうだし 価格面も優遇してくれそうな気がするので 一番オススメなんですけどね。 とはいえ、密集地の場合は 近隣に建っている家には気を付けないといけないんですけどね。 ボロボロの家だった場合、 地震の時に家が倒れかかってくるかもしれないし、 シロアリが飛んでくるかもしれないし、 万が一の火災の時に飛び火してくるかもしれませんからね。 というわけなので、 家はどんな土地でも出来るだけ「平屋」にした方がいいということ、 そして建てるお家は立地や近隣環境などにも目を配りつつ 考えなければいけないということも覚えておいていただけたらと思います。 それでは、、、

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  • 平屋のススメ(お金編)

    平屋のススメ(お金編)

    弊社が建てる家の約80%が「平屋」なのですが、 2階建てではなく平屋をオススメする理由の1つが「コスト面」です。 コストには家を建てる時にかかる「イニシャルコスト」と 家を持ち続けるためにかかる「ランニングコスト」の2つがあるのですが、 平屋は2階建てよりいずれのコストも抑えやすいからです。 というわけで今回は、 この2つのコストが抑えられる理由について お伝えしていきたいと思います。 おはようございます。 相馬です。 では、まずは一般的には間違いなく高くなると考えられている イニシャルコストが安くなる理由についてから。 イニシャルコストが安くなる理由 イニシャルコストには、 「土地代金」「建築代金」「外構代金」の3つがありますが、 普通に考えたらこの3つ全てが2階建てより高くなりそうな気がしますよね。 日当たりが良い平屋を建てるためには 広々とした土地にしなきゃダメな気がするし、 そもそも平屋は高そうだし、 土地が広くなった分、庭づくりにもお金がかかりそうですもんね。 しかし、実際は平屋を建てるにしても、 わざわざ土地を広げる必要はありません。 光の確保は間取りの工夫によって解決することが出来るからです。 また、建築代金に関しても、 2階建てよりも安くすることはそう難しいことではありません。 平屋には「階段」もいらないし、 全ての部屋と収納が1階に集結するため たまにしか使わない部屋もいらなくなるし、 間取りのつくり方次第で廊下をなくすことも出来るし、 トイレだって1つだけでよくなるからです。 つまり、2階建てよりもずいぶんと面積を抑えることが出来るから というわけですね。 外構工事代に関しても、土地を広げず、 かつ敷地に無駄な余白をつくらないように家を建てるように設計すれば、 工事面積をグンと抑えることが出来、コストを抑えることが出来ます。 そして、このように配置しつつ、 プランバシーと防犯とデザインに優れた外観の設計が出来れば、 これらをカバーするための工事が全て必要なくなるので、 さらに外構費用をカット出来るというわけですね。 そんなわけで、この3つの全てを駆使することによって 一般的に高いと思われている「平屋」を 2階建てよりも安く建てられるようにしているというわけですね。 ランニングコストが安くなる理由 ランニングコストには、 ・電気代・固定資産税・メンテ費(外壁塗装)・改修費(水回り)・増築費(部屋) といったものがありますが、 この中で平屋にしておけば確実に抑えられるものが2つあります。 ✔️電気代を抑える 環境問題への取り組みと電気料金の高騰のため、 今後は家を建てる時に 太陽光発電をつけないという選択をすることが出来なくなる と考えた方がいいと思います。 そして、場合によったら 蓄電池の設置も視野に入れないといけないのですが、 そうなればより多くのパネルを設置することが出来る 平屋は2階だてに比べて圧倒的に優位になります。 ✔️増築費をなくす そしてもう1つ確実に抑えられるコストがこの増築費ではないでしょうか。 平屋は全ての部屋が1階にあるため、 部屋や収納が1階に足りないという状況が起こる可能性がほぼないからです。 仮に、将来足腰が悪くなり2階に上がるのが厳しくなったとして、 1階を増築するとなれば それだけで300万円〜500万円ぐらいかかることになるし、 実際、これを理由として増築せざるを得なくなり、 老後資金からその費用を捻出している方もいらっしゃるし、 それすらない場合は、住宅ローンに上乗せして リフォームローンを組まざるを得なくなってしまうわけですからね。 この他、メンテコストにしても 2階建てより平屋の方が確実に抑えられるでしょうし、 固定資産税だって土地の買い方や家の建て方さえ間違えなければ きっと抑えられると思います。 というわけで、 これから先の金銭的な負担を少しでも減らすためにも、 これまで以上に平屋を前向きに検討してみてはいかがでしょうか? それでは、、、

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  • 実体験による失敗談

    実体験による失敗談

    我が家は、寝室と衣類クローゼットをどちらも2階につくるという 痛恨のミスを犯してしまったがために、 不便で面倒くさい日々を送っております。 まず、家に帰ってきてパジャマに着替えた後、 今日着ていた衣類を全て2階まで持って上がらないといけません。 これをしないとダイニングチェアーにスボンが積み重ねられてしまいます。 そんなわけで、 日々この行動をするように心がけている自分に厳しい?私なのですが、 実はこの行動は更なる面倒くさい問題を私に与えてくれるんです。 おはようございます。 相馬です。 その問題とは、朝起きて1階に降りる時に 今日着る服を全て準備して持って降りてこないといけないということです。 そのタイミングで持って降りてこないと 身支度する時に再び2階に上がらないといけませんからね。 面倒くさいったらありゃしないってわけですよ。 そんなわけで、夜寝る前に明日着る服をきちんと準備するという 几帳面な暮らしをしている僕なのですが、 3回に1回は靴下やら上着やらを2階に置き忘れてしまい、 泣く泣く2階に上がっているので、 つくづくこの間取りの不便さを痛感している今日この頃でございます・・ というわけで、今回はその解決策をお伝えしていきたいと思います。 うちが提案するプランの基礎となっていることです。 ✔️平屋にする この上と下を行ったり来たり問題は、 2階さえつくらなければ一瞬で解決します。 なので、平屋が建てられる土地なら平屋一択にすべきだと思います。 想像してみてください。 寝室も子ども部屋も衣類クローゼットも 全てが居間と同じフロアにある暮らしを。 片付けるのも取りに行くのも便利だと思いませんか? きっと子どもたちも 自分の部屋をふんだんに使ってくれることでしょう。 よちよち歩きの小さなうちから。 想像してみてください。 洗濯物を2階に干しに行くこともなければ、 洗濯物を2階に取り込みに行くこともなく、 洗濯物を片付けるために上下を行ったり来たりする必要がない暮らしを。 つまり家事動線なんて全く気にしなくていい暮らしを。 きっと、それだけで家事時間の短縮になるでしょうし、 子供から目を離すこともなくなるし、 なにより気持ちにゆとりが生まれることでしょう。 というわけで、弊社では基本平屋を提案しているし、 実際約80%のお家が平屋なのですが、 とはいえ、土地の広さ的な問題で平屋が建てられない場合もあるので、 そんな場合は、 ✔️衣類クローゼットだけでも1階につくる ことをオススメしています。 部屋は2階にせざるを得ない場合でも、 衣類置き場だけでも1階につくっておけば、 僕が直面している問題は99.99%回避出来るからです。 上下移動は足腰が劣化しつつある中高年だけに限らず 若い世代の子たちでも面倒くさそうですしね。 というわけなので、私の実生活の経験談から 同じような失敗だけはしないようにしていただけたらと思います。 ほんのわずかな違いのようですが、 暮らしやすさに大きな違いをもたらすのでぜひ参考にしてください! それでは、、、

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  • リアルな現実と家づくり

    リアルな現実と家づくり

    「終身雇用なんて過去の話だし、 もはや年金であなたの老後を支えることも出来なくなりました。」 ざっと言うと、これが今の日本の流れであり、 これが意味することは 「私たちはどうやら75歳になっても、 いや80歳になっても普通に働いていないといけない。」 にもかかわらず昔のように 「同じ会社で勤め続けることは間違いなく出来ない。」ということです。 実際、大手企業では中高年を対象とした希望退職の流れが加速していて、 「45歳リストラ時代」と言われているし、 身近なところでもそれで退職した人が何人もいますしね。 要するに今は 「まー、そこから先は各々頑張って!」時代になったというわけですが、 家づくりだってもちろんこの流れを見越した上で計画を建てるべきですよね。 おはようございます。 相馬です。 また、コロナショックを解決するためにたくさんバラまいたお金だって、 今後、増税によって回収していかないといけないこと、 少子高齢化がもっともっと進めば社会保険料の負担はさらに上がること、 そして、所得や手取りが上がらないのに物価だけがインフレになっていること、 さらに、インフレを抑えるために金利が上がる可能性が高いことなども、 これからの家づくりでは織り込んでおかないといけないことです。 そんなわけで、 もはやこれからの家づくりは、お金に対する考え方を変え、 その上で計画を立てていかないといけないというわけですね。 たとえ、あなたの周りの人たちが そんなことお構いなしで家づくりをしているとしても、です。 また、たとえ住宅会社の営業から 予算をもっとあげないとダメだと言われたとしても、です。 ✔️住宅ローン4000万円時代!? 仕事柄、銀行の方と話をする機会が多いのですが、 その時よく耳にするのが 「4000万円ぐらい借りるのが当たり前になってきた」ということです。 しかも、このご時世なのでボーナスなしで、とのことです。 つまり、当たり前のように月11万円以上もの返済を (固定金利ならもっと高くなります) これからずっとやり続けていかないといけないということなのですが、 果たしてこれは、家計的に本当に大丈夫なのでしょうか。 例えば、ご主人の年収が500万円だとしたら この方の毎月の平均手取りは約28万円となるのですが、 ここから先程のローン返済を差し引いた 残りの額だけで生活していけるでしょうか? 車を維持し、食費に雑費、携帯代に水道光熱費に塾代、 保険代に外食代に娯楽費、その他諸々を17万円でやりくり出来るでしょうか? この他、家を持つとこれまで必要じゃなかった 税金や火災保険、家のメンテ費なども必要になるわけだし、 これに加えて、子供たちの進学資金だって 多少なりとも積み立てしていかないといけないわけですからね。 なかなか厳しい状況ですよね。 貯蓄や積立をする余裕どころか、 必要なお金さえも残らないかもしれませんよね。 つまり、この時点で奥さんも働き続けることが前提となってしまうのですが、 個人的に男性はここに頼り過ぎないようにすべきだと思っています。 奥さんは、働きたくても思ったように働けない状況に いつ遭遇するか分からないからです。 出産や育児、介護といった要因によって。 自分だって、今の給料をキープ出来る保証なんてどこにもないわけですからね。 冒頭にもお伝えしたように、 これから先は、所得は思ったように上がらない中、 物価と税金と社会保険と金利が上がることによって可処分所得は下がり、 さらに脱炭素という約束をしてしまったことによって 電気代も想像を絶する価格にまで跳ね上がるかもしれません。 なので、家を建てるにあたっては、 勢いと直感に任せて楽観的に突き進まずに、 社会・経済の流れも勉強しつつ、将来のことまで考えた上で、 「これならいける!」という資金計画のもと進んでいただければと思います。 それでは、、、

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  • 全体を見る知識をつける

    全体を見る知識をつける

    家の価格を比較する時、 単純に家の見積書だけを横並びにしてしまうと、 一番価格が高い家を建てる可能性が高くなります。   オプションとして必要となるコストがそこには入ってなかったり、 実は、外構代がべらぼうに高かったり、 電気代やメンテコストといった、住んでから必要となるコストに 大きな差が生じるかもしれないからです。   ゆえ、家の価格を比較する場合はもっと全体に目を向けること、 つまり、オプションや外構も含めた上で一体いくらになるのかと、 住んでから必要となる維持費に今後どれだけのコストがかかりそうなのか にまで目を向けながら考えなければいけません。   おはようございます。 相馬です。   例えば、延床面積30坪(100㎡)の平屋を建てる場合、 中庭がある家とない家では家の価格がけっこう違ってくるのですが、 これは同じ30坪でも工事面積が違ってくるからです。   真四角で家が建てられると仮定した時、 中庭がない家の場合、縦横ともに10mで建てられるため、 壁の全周が40mで済むのに対し、 中庭がある家の場合、仮に中庭を10㎡(=6帖)分つくるとしたら、 中庭を含めた総面積が110㎡となるため 壁の長さがその分増えるし、かつそれにプラスして 10㎡ある中庭部分の壁も工事しなければいけなくなるからです。   このような理由から、 中庭がある家はコストが割高になってしまうのですが、 他方、中庭がある家は割安になり、 中庭がない家が割高になるものも当然出てきます。   まずはカーテンにかかるコストです。 周囲の人からの視線を一切気にする必要がない中庭には、 基本的にカーテンが必要ないからです。   また、採光を中庭から確保することが出来れば、 外周部に大きな窓を設置する必要もなくなるため、 外周部に設置する窓にもカーテンをつける必要がなくなります。   他方、中庭がない家はカーテンなしでは家の中が丸見え過ぎて、 よほどの田舎でもない限り、 とてもじゃないけどリラックスして過ごすことが出来ません。 ゆえ、ほとんどの窓にカーテンという高額オプションがひっついてきます。   シャッターにかかるコストも 中庭がある家とない家とでは大きく違ってきます。 中庭の大きな窓には直風が当たらないのに対し、 外周部の大きな窓には台風時などの強烈な直風がモロに当たるからです。   そんなわけで、中庭がある家とない家では、 単純に家の価格が100万円違ったとしても、 オプション費用でトントンになる可能性が高いのですが、 それ以上に大きな違いが生じるのが外構コストです。   中庭がある家には 建築代の中にウッドデッキの工事代が含まれているのに対し、 中庭がない家には、 ウッドデッキ工事代が建築代に含まれていないし、 (外構工事として見積るからです) 防犯性とともにデザイン性が高い中庭がある家には 目隠しや防犯対策が必要ないと同時に、 家のデザインを引き立てるために庭を飾る必要もないのに対し、 中庭がない家は、目隠しや防犯対策とともに 庭を飾ることによって家のデザインの悪さを補充しなければいけないからです。   そして、おそらくこの外構費用に関しては、 少なくとも100万円ぐらい差が生まれるでしょうし、 場合によったら200万円以上差が生まれるかもしれません。   ウッドデッキをつくるとなればそれだけで50万円ぐらいはするし、 そのウッドデッキを使えるようにするために目隠しを設置するとなれば、 さらに50万円ほど余分に必要となるし、 見た目にこだわって塀を木目調でつくるとなれば、 50万円どころか100万円ぐらい高くなってしまうかもしれませんからね。   以上のような理由から、 価格を比較する時は単純に家だけに目を向けるのではなく、 それに付随する工事やコストにまで目を向けた方がいいというわけです。   ランニングコストという落とし穴   また、家を建てた後にかかるコストについても 建てる時に目を向けておくべきです。 電気代、メンテナンスコスト、そして増改築コストですね。   これも分かりやすく一つ例を挙げると、 建売住宅によくある総二階建ての家のことを 一般的に「ローコスト住宅」と言いますが、 これは、単純に建築コストは安くなるものの、 先程ご説明したように家に付随してかかるコストが割高になるとともに (カーテン、シャッター、ウッドデッキ、外構) 将来、増築する可能性がグンと高くなるため、 老後を目前に大きな出費が必要になってしまうかもしれません。   将来、足腰が悪くなるかどうかなんて今の段階では誰にも予想出来ませんが、 もしそうなってしまったら上下移動がとっても大変になるからです。   他方、平屋にすれば間取りのつくり方によっては 2階建てよりも高くなってしまうこともありますが、 将来増築する可能性は圧倒的に低くなります。 全ての部屋と収納が同じフロアにあるし、 やがて子供たちは家を出ていくため部屋が余る可能性が高いからです。 というわけで、家を建てる時は 全体的なところまで目を向けるようにしてもらえたらと思います。 それでは、、、

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  • 家づくりの理想と現実

    家づくりの理想と現実

    「昔は1500万円〜2000万円ぐらいが住宅ローンの相場だったけど、 この頃は、弘前市だと4000万円ぐらい借りるのが当たり前になってますね。 年収の5倍ぐらいと言われていた融資の限度額も 下手をすれば7倍ぐらいまで貸すこともありますしね。」   先日、とある銀行の方からこのようなお話をお聞きしたのですが、 確かに原材料費高騰の影響もあって どんどん値上がりする家の価格を考えると、 土地から買って家を建てる方は、 自己資金がなければそれぐらいの借り入れになってしまうのかもしれません。   しかし個人的には、たとえ共働き世帯だったとしても、 会社勤めである方たちにはこの予算設定はオススメ出来ません。 返済していくだけで精一杯の状態になる可能性がかなり高いからです。   おはようございます。 相馬です。   例えば、4000万円のうち3000万円をベタ払いで、 1000万円を年2回のボーナス払いにし、 35年返済で1.4%の固定金利で銀行から借り入れしたとしましょう。   この場合、毎月の返済は90,392円となり、 年2回のボーナス返済は181,193円となるのですが、 仮に現在の家賃が70,000円だとしたら、 出費が今よりも20,000円も上がってしまうことになります。   また、賃貸では火災保険を自分の家財にのみに掛けておけば良かったのですが、 家を持つと建物本体にも火災保険を掛けることになるし、 それにプラスして賃貸の時は必要なかった 固定資産税を毎年払わなければいけません。   さらに、家をいい状態で維持していくためには、 定期的に家のメンテナンスをしないといけないのですが、 そのための費用も今のうちからコツコツと積み立てていかないといけないし、 同時に、やがて老朽化し入れ替えが必要となる 水回りの工事費用も積み立てていっておくべきです。   そしてこれらを合計すると、 毎月約20,000円〜25,000円ぐらいは必要となってくるわけですが、 さて、現在暮らしよりも一気に40,000円〜45,000円も 負担が上がるとしたらいかがですか?   ボーナスはずっとあるのか?   そして私が一番懸念するのは、 「ボーナスがずっとあるのか」というところです。 ボーナスというのは 給料と違い企業の業績に応じて支払われるものであるため、 今後35年間良い業績がずっと続くかどうかなんて 現時点では誰にも分かりませんからね。   そして、仮にボーナスがなくなるという事態が起こってしまった時は、 (業績悪化や転職といった要因によって) 年2回分のボーナス上積み分を毎月除けていかないといけなくなります。   となると、さらに毎月の負担が高くなり、 とてもじゃないけど家族で旅行に行く余裕なんて 全くなくなってしまうのではないでしょうか。   贅沢な暮らしを諦める覚悟   これは銀行の方が話していたことで私も同感なのですが、 家にこれだけのお金をかけるつもりなのであれば、 家以外のことを「ずいぶんと我慢して暮らす覚悟」が必要だと思います。 つまり、贅沢はしないということです。   例えば、外国車や高級車といったいわゆるいい車は絶対に買わないとか、 基本的には外食には行かないとか、 旅行に行くのは年1回にしてその旅行も泊まりでは行かないとか、 あるいは行き先を飛行機に乗らなくて良い場所にするとか、 時計やバイクのほか、お金がかかる趣味は全て諦める、といった感じですね。   理由は、子供たちを育てていくためには想像以上にお金がかかるから、 そして、今後は天引きが増えるため、 よほど給料が上がらない限りは確実に手取り金額が減っていくから、 でも、そんな中でも老後に向けて積立もしていかないといけないから、です。 (年金はなくならないにしても支給が遅れたり減ることになるからです)   これから35年間、つまり住宅ローンに縛られている間、 ずっとそれでも我慢出来ると断言出来るのであれば、 家に全身全霊を捧げてもいいと思います。   しかし、それはちょっと嫌だなーとお考えだとしたら、 家づくりの予算をもっと現実的に考えるべきだし、 もっと踏み込んで言うなら、 家づくりの予算を計画する前にこれから必要となるコストを知り、 その備えをしていくために現在の状況を見直すべきだと思っています。   家にかける予算を失敗してしまうと、 間違いなく一生かかっても取り戻すことが出来ません。 それどころか不測の事態が起こった場合、 家を手放すことになるかもしれません。   なので「みんながそうしているから」という理由だけで、 同じような選択をするのは絶対にやめていただければと思います。 家を建てることが目的ではなく、 家は家族が幸せになるための一つの手段であることを 決して忘れないでください。   それでは、、、

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  • 図面の正しい見方 その2

    図面の正しい見方 その2

    家の間取りを考える時、 動線や広さばかりに気を取られがちになるのですが、 周囲の環境も同時に考えなければいけません。   というのも、 砂漠の真ん中にポツンと家を建てるわけじゃなく、 基本的に家に囲まれた環境の中で家を建てるからです。   つまり、家はその土地が持つ環境、 言い換えるなら近隣との兼ね合いを考えながら 間取りを考えるべきだということなのですが、 これを怠ってしまうと、 暮らし面や金銭面においてなんらかの支障が生じることになります。   おはようございます。 相馬です。   例えば、南向きの土地では 出来るだけ全ての部屋を南向きでつくるのが一般的ですが、 ここで考えて欲しいのが、 その家で実際暮らした場合どんな風にして暮らしそうなのかです。   まず、リビングは 道を行き交う周囲の人たちから丸見えになってしまうため、 それを防御するためにカーテンが必需品となります。 結果、リビングはまだしも 奥の方に配置されるキッチンにはほとんど光が届かないため、 日中ずっと照明なしではいられないキッチンが出来上がってしまいます。   また、リビングから続くウッドデッキも、 道路を行き交う人たちから常に丸見えの状態となりますが、 さて、こんな場所で落ち着いてバーベキューが楽しめるでしょうか? リクライニングチェアーに座ってひなたぼっこが出来るでしょうか? 子供たちはまだしも、自分たちも水着になってプールが出来るでしょうか?   このように南向きの土地に建つ家の多くは、 プライバシー性が低くなってしまうのですが、 それと同時に防犯面も悪くなってしまいます。   1つ目の理由が、窓を見ただけで間取りがほぼ完璧に分かってしまうから。 そしてもう1つの理由が、夜、電気がついているかいないかで、 どこに誰がいるのかまで分かってしまうからです。   そんなわけで、 南向きの土地でこのような設計をしてしまった場合、 外構工事に想定外のコストをかけて、 これらを緩和するという方法を取らざるを得なくなります。 目隠し、植栽、塀を強固につくることによって。   それゆえ、計画した予算から大幅にはみ出ないようにするためにも、 また、より暮らしやすい住まいをつくるためにも そもそも環境を配慮しながら間取りを考えるべきだ、 というわけなんですよね。   日当たりが悪い土地なのに?   そして、この南向きにリビングをつくるという当たり前は、 日当たりが悪い土地でも最悪の状況を引き起こします。 南向きに窓をつくっても前に建つ家によって光が遮断され 窓から充分な光が入ってこないからです。   さらに、この家は 前に建つ家の裏側を見ながら毎日過ごすことになるため、 違う意味でカーテンが必需品となります。 なんせ、勝手口やゴミや給湯器や室外機や汚れた壁を見ながら 過ごさないといけなくなりますからね。   それゆえ、どう考えても日当たりが悪い土地では、 前に建つ家に隣接した場所に 陽光を採り込みたいリビングなどを配置すべきではないんですよね。   でも現実は、常識に囚われるあまり そして動線や広さばかりに気を取られるあまり、 こんな状況になってしまっている家がたくさんあります。   なので、家の間取りを見る時は、 その周りの環境を想像しつつ実際その家の中に立ったつもりで、 周りから自分の家がどう見えるのかまで 俯瞰しながら見るようにしていただけたらと思います。   これが出来れば、間取りに対する考え方が少し違ってくるはずですから。 ぜひ参考にして下さい。 それでは、、、

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  • 図面の正しい見方

    図面の正しい見方

    プリントアウトされた図面を見るということは、 上から間取りを見下す形で見るということなのですが、 この状態で間取り図と睨めっこをしていると 家のコストが上がりやすくなります。   この視点から図面を眺めていると、 なんだか部屋や収納が狭いような気がしてくるし、 収納に至っては数も足りないような気がしてくるからです。 つまり、それらの不安を解消するために 家の面積が大きくしがちになってしまうというわけですね。   収納に至っては、 現時点での自分たちの持ち物を十分に把握出来ていないとなると、 なおのこと「これで大丈夫だろうか?」という不安に 頭の中が支配されてしまうでしょうしね。   おはようございます。 相馬です。   というわけで今回は 図面の正しい見方と言いますか、 「収納」の正しい見方についてお伝えしていきたいと思います。   「とにかく収納はたくさん欲しい」というのが 多くの人に共通した要望ですが、 収納を増やしたとてそれだけで収納力が上がるわけじゃなく、 その一方でコストだけは順調に上がってしまうので、 そんな無駄なことを防止するためにも ぜひプランへと進む前に知っておいて下さい。   床の広さは重要ではない   収納は「床」の広さだけで分量が決まるわけではなく、 「壁」の広さによっても分量に大きな違いが生じます。   例えば、幅と奥行きがどちらも91cmの収納と 幅が2倍で奥行きが半分の182cm×45.5cmの収納は 床の広さは全く同じですが、そこに置ける分量は 棚の枚数が同じ場合、単純に2倍違います。   布団以外の荷物はほぼ全てと言っていいぐらい そんなに深い奥行きを必要としませんしね。   もちろん、奥行きが深い収納も 前後2列に陳列すれば2倍の収納力にはなるのですが、 ここで問題になってくるのが、 前後2列に並べて荷物を置かないといけない収納は 使いやすいのかということです。   奥の荷物を取り出すために わざわざ手前の荷物を一旦退けないといけないし、 この置き方をしていると、 奥に何を置いているのか分からなくなりやすいでしょうしね。   そんなわけで、収納は管理しやすくつくるというのが鉄則であり、 そのためには奥行きよりも棚の長さに重点を置いて考えるべきなのですが、 コストを無駄に上げることなくそれを実現する最良の方法が、 「壁」の数を最大化するということなんですよね。   なので、図面を見る時は収納が一体どれだけの広さなのかではなく、 一体どれだけの壁があるのかに着眼していただけたらと思います。   回遊動線のメリットとデメリット   また、収納の分量が気になる方がやらない方がいいのが回遊動線です。 玄関からリビングダイニングキッチンに直接行けると同時に、 収納~脱衣~洗面を通してリビングダイニングキッチンに行けるようにした いわゆるグルグルと家の中が回れる動線のことですね。   理由は、収納を通り抜けることが出来るということは、 イコール収納の中に通路が出来てしまうからです。   つまり、収納の中の壁量がそれだけでガクンと減ってしまい、 通り抜け出来ない場合の半分以下の収納力になってしまうということですね。 その上、ドアの数が1枚増えるし、スイッチの数も1つ増えるため、 コストは上がってしまいますしね。   洗面や脱衣に関しても、 通り抜けにすれば入り口が2ヶ所になってしまうため、 ドアとドアがかち合う可能性が高くなり使いにくくなるかもしれないし、 これを避けようとしたら余分な廊下を増やさざるを得なくなり、 無駄にコストが上がってしまうだけですしね。   なので、インスタや見学会などで回遊動線や通り抜け動線を見て、 その利便性の良さに憧れを抱くかもしれませんが、 「陽」の部分だけじゃなくその裏に隠れた「陰」の部分にも 目を向けられるようにしておいてもらえたらと思います。   この見方が出来るようになれば、 収納に対する不安を解消するために 無駄に収納を広げる必要がないことが分かるし、 他の部分にも応用すれば、 無駄なコストをガンガン削ることが出来るようになるので、 ぜひ覚えておいて下さいね。   それでは、、、

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