家づくりにおいて失敗しやすいのが土地選びです。多くの人がたくさんの条件をリストアップして土地選びをはじめますが、好条件の土地は価格が高く、無理をして購入すると肝心の住宅が理想とかけ離れたものになるかもしれません。土地選びのポイントを詳しく解説するので、冷静な資金計画を立てて家づくりに臨みましょう。

目次

では、上記のように土地探しで失敗しないためには、予めどうしたことを把握しなければならないのでしょうか。そのポイントをご説明できればと思います。

「良い土地」を決定づける要素とはなんでしょうか。一般的には「大きさ」「形状」「日当たり」「高低差」「駅からの距離」「近隣施設」「学区」などです。簡単にいえば、これらの要素を全て兼ね備えた土地が良い土地と言えます。

つまりできるだけ面積が広く、住宅が建てやすい形状であり、高低差は少なく、駅の近くであり、近隣にも便利な施設が多く、学区も希望通り……ということですね。

ですが、ここで大きな問題があります。予算です。
しっかりと探せば上記のような土地を見つけることはできるでしょう。しかしそれがお手頃な値段で購入できるかと言われれば話は別です。大体の場合、驚くほど高額であり、あっという間に予算をオーバーしてしまうと思います。

また当たり前ですが、自分にとって好ましい土地は他人にとっても好ましい土地である事がほとんどでしょう。人気があるということですね。人気が高く、希望者多い土地はやはりその分高値になっていきます。

反対に不人気な土地はその分安くなっていきます。例えばカタログスペックは申し分ないものの、その付近で凄惨な事件が過去に起こっていたらどうでしょうか。やはりイメージは悪くなり、土地自体は優良であるにもかかわらず、価格だけ安くなったりします。

話を戻して、さきほどの「人気のある土地」を見てみましょう。
好条件な土地はそのまま人気で高値の土地です。その結果、予算の大部分を占めてしまい、
肝心の住宅の方にお金がかけられなくなるとなってしまっては本末転倒です。

予想以上の住宅ローンを組むことになり、家は立派なのに暮らしは質素……と苦しい日々を送る事になるかも知れません。それは却って不幸なことではないでしょうか。想定予算の中で、適切な土地と希望を満たす家を建て、ゆとりを持った支払いができて日々が幸せである、そうしたバランスの取れる基準で土地を探してみましょう。

上述のように全てを兼ね備えた土地を購入するのはなかなか難しい事です。それを把握した上で次に大事なことは「何を優先し、どの条件を外していくか」ということになります。条件をひとつずつ外していく毎に、その分だけ値段が下がり現実的なラインが見えてきます。

せっかくのマイホーム、「妥協」をするのも悔しい……そう感じる方もいらっしゃるかと思います。しかし、必ずしもそれらがマイナスに直結する訳でもないのです。駅からの距離や学区などの外部要因は確かにどうしようもない面もありますが、土地自体の条件、例えば面積や形状、位置などは工夫次第によっては上手く相殺できる場合もあります。

例えば、高低差のある土地で一見勝手が悪そうな土地でも、その高低差を予め組み込んだ住宅設計をすることで、平らな土地では実現不可能な少し個性的なプランが可能になる……そういったこともあります。他にも、日当たり悪くなりがちな土地であっても、吹き抜けや中庭を組み込み、四方から光が差し込む明るい家にすることもできるかと思います。

多少の問題であれば、設計の妙で解決できることも少なくはありません。そうした点も考慮しながら土地を探してみると、予算内に収まりつつ希望を満たす土地が見つかりやすくなるはずです。

上記のように様々な視点から土地を探してみれば、意外とピッタリ！という土地が見つかるかも知れません。ですが、カタログスペックのみに目を向けて土地を探すと、大体の場合は予算以上の土地を選ぶことになるのではないでしょうか。

そうなってしまうと、土地選びとしては失敗かも知れません。条件は申し分無いものの、予算の大半を占めてしまい、建物の予算を大幅に縮小することになったり、重い住宅ローンに苦しむことになります。

特に土地購入時に気を付けたい点ですが、不動産情報に掲載されている金額以外にも必要なお金があったりします。これらその他のお金も把握した上で、土地を購入しないと思わぬところで圧迫されることになるでしょう。

そうした細かい支出や全体の資金計画も含め、しっかりと検討していく事が大切です。また相馬建築ではそうした資金面のアドバイスも含め、家づくりを進めていきますので安心して楽しく一緒に家づくりを進めていきましょう。